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蜂窩織炎
2010/06/28
はじめに
 蜂窩織炎とは、皮膚のバリアが破綻して起こる細菌感染症である。
 一年間に200例/10万人 発症すると言われる。
 蜂窩織炎は中年以降、高齢者に多い。
診断
 臨床所見から診断できる。
 中等度の症状では、血液培養・吸引培養・生検では病原菌を特定できないことが多い。(5-40%)
 広範な炎症・全身症状が強いときには、上記の検査を考慮。
細菌
 β溶血性連鎖球菌(A・B・C・G・F群)がほとんど。
 再発例、難治例ではMRSAの報告もある。ブドウ球菌・嫌気性菌など。
症状
 丹毒…
浅い真皮が炎症の中心。境界明瞭。顔面・上肢など。疼痛なし。
 蜂窩織炎…深い真皮や脂肪組織に炎症が起こる。下肢に多い。疼痛あり。

 皮膚の発赤・浮腫・熱感。
 
丹毒に比べ、発熱などの症状はゆっくりと見られる
 皮膚バリアの破綻:
外傷(針など)・炎症(湿疹・放射線療法)・感染(足や爪白癬)浮腫など
蜂窩織炎
丹毒
抗菌薬以外の治療
 感染部位の挙上 浮腫・炎症関連物質の改善(ドレナージ)
 炎症部位は乾燥させず、湿潤環境を保つ
 基礎疾患(足白癬・爪白癬)の治療。
 浮腫がある場合、弾性ストッキング・利尿剤など。
治療…抗菌薬
 β溶血性連鎖球菌・ブドウ球菌に感受性のある抗菌薬が選択される。
 難治例・再発例にはMRSAをカバーするべきである。
 多くの症例は経口抗菌薬で治療可能である。
 重症例(全身状態不良・急速に炎症が拡大)にはDIVで治療を開始する。
 治療期間は、局所の症状が改善するまで。長くても14日間で改善する。
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